2年5ヶ月前に肺がんがわかった飼い猫びー、もうすぐ推定16歳。癌性胸膜炎判明から三ヶ月が経ちました。
7. 12月にわかった状態の変化
酸素室
呼吸が苦しそうなときは酸素室にびーを入れています。濃縮酸素の機械には酸素を送り込むスイッチがA、B、Cと3つあり、この順に酸素の流量を5、4、3リットルと変更できる設定にしています。当初はCの3リットルを使うように指示されていました。前回記事を書いた頃から(11月下旬)、さらに呼吸が苦しそうにみえることがあり、Bの4リットルに増やしたところ多少は楽になりました。そして今ではAの5リットルとしていますが、その理由は以下に書きます。
胸膜炎から肺水腫へ
通院時に呼吸が苦しそうなときは胸水を抜いてもらっています。12月中旬にはエコーで確認しても胸水がそんなに溜まっていないのに辛そうになってしまい、肺水腫(浸透圧の関係で肺の外の胸水が肺の中に溜まってきているのではないか)という見立てになり、利尿剤を使ってコントロールすることになりました。呼吸が苦しそうに見えたのは、肺に水が溜まっていたからだったのです。
利尿剤を飲み始めて3日目くらいは食欲も戻り自分で食べていましたが、今度は効きすぎて脱水してしまい体重が3.55キロまで落ち、食欲も落ちてしまい、利尿剤の量をコントロールしながら今に至っています。
残念ながら、それ以来食餌はすべて強制給餌となっています(1日に30ミリのシリンジに入れたものを4回)。たまに夜中にカリッと音を立ててドライフードを食べていますが、計っても食べたのかわからない程度の量です。
利尿剤を使っていなかった12月初旬に比べると強制給餌が苦しそうには見えないのが、飼い主にとっては救いです。また、通院時皮下輸液をしてもらうと2日間くらいは顔がシャキッとしているように見えるので、びーも多少は楽なのでしょう。輸液と利尿剤は矛盾しているようにも思えますが、脱水しないためにも輸液をしながら利尿剤を使うそうです。
強制給餌で体重も3.75キロまで戻りましたが、酸素室に入っている時間が長くなりました。病状は変わりましたが3ヶ月が経ち、今年に入り通院した際には、年を越せたことや、今度は桜が見られるといいのだけどなど獣医と話しました。これ以上好転しないのは判っているので日々ビクビクしていて、飼い主としても辛いです。
[写真は2017年12月31日の猫達(左からびー、チャチャ、くー)。チャチャも入りたそうです]
びーについて記事一覧