レビュー

あいちトリエンナーレ2019/クラウディア・マルティネス・ガライ/愛知芸術文化センター10F(A07)

クラウディア・マルティネス・ガライ「・・・でも、あなたは私のものと一緒にいられる・・・」

※映像作品の上映は8月20日より中止。以下は8月10日に見たときの感想です。

土でできているようなオブジェのインスタレーション展示の奥に映像作品が展示されていて、この映像にしびれました。

乾いた土地と洞窟の中から外を見た風景かと思ったんですよ、最初は。よく見ていくと風景のように陶器の置物(民芸品のように見える)の表面をクローズアップで撮影しているようであり、おそらくスタジオで撮影したのではないかと思えました。室内だけでこんな風に撮れるのかと、インドア派の私は感激しました。

映像には中or老年男性の語りと歌があって、なんかいいのです、田中泯みたいで。最後の方の「私たちはどう生きようとどう死のうとあっけなく行きあっけなく戻る」、確か二回繰り返すのですが、これが印象的でした。

ちなみに映像のクレジットに「I Will Outlive You」とタイトルのような記載がありました。「私はあなた(たち)より生き延びる」。「私」は語りの人物(=陶器の置物)のことでしょうか。1200年前以上に犠牲となった実在の人物らしいのですが、肉体はなくなっても私がいたという事実は生き延びる、とも読み取れました。

それと今気づきましたが、インスタレーションの中に映像に出てくる置物もあったのかもしれません(来月確認しよう)。

あいちトリエンナーレの作品ページ
https://aichitriennale.jp/artwork/A07.html

なお、この展示は昨年ニューヨークで公開されているようです。
https://grimmgallery.com/exhibition/i-will-outlive-you/

I Will Outlive You映像の抜粋
https://vimeo.com/286339999