MoMA Postcards
誰でも参加できるボーダーレスで共同創造性を発揮するWeb3実験、MoMA Postcard。
Autonomyのブロックチェーンツールを使用して構築された各ポストカードは、スタンプごとに、個人ごとに共有され、共同作成される。
ポストカードはデジタル・チェーン・レターのように1つの宛先から次の宛先へと移動。15枚の空白の切手が用意されている。
このプロジェクトをスタートさせるにあたり制作されたカードセットが以下のサイトで紹介されている。制作したのはアートとテクノロジーの交差点で活躍する15人のアーティスト。
ウェイティングリストへのサインナップは以下のサイトからできる。 https://www.moma.org/calendar/exhibitions/5618(2023/10/9)
DENNIS HOPPER: COLORS THE POLAROIDS
デニス・ホッパーがポラロイドで撮ったLAのギャングの落書き(グラフィティ)をまとめた写真集。つい買ってしまった。
タイトルの「カラーズ」はホッパーが監督した1988年の同名の映画から。彼は映画のリサーチや撮影中に街の落書きも撮った。
写真集としては、ポラロイドをポラロイドらしく、おそらく原寸大で印刷していて、ポラロイドが紙に貼り付いているようにも見えるところが素晴らしい。
最後にあるアーロン・ローズのテキストというか解説で色々知れて、有り難い。
ラテン系ギャングが縄張りを主張するためにスプレーでエンブレムを描き、競合するギャングがその上から自分たちのメッセージを描き、それを消すために市によってバフがけされる、そのような終わらない営みがあること。
そこから生まれるビジュアルにロスコ、マレーヴィチ、ラウシェンバーグなどの構図の類似性も見えてしまうこと。
そして、ギャングの落書きは常に創造、破壊、再発明、再創造のパターンであり、ホッパーのキャリアとの類似点にも言及。
(2023/10/10)
John Provencher
NYC拠点のアーティスト、デザイナー、というよりもプログラマー。作品HAHAが面白い。レシートに”h”と”a”が印字され続ける、これも生成アートなのか。10月下旬にロンドンで展示があるようだ。
https://verse.works/exhibitions/haha-over-time
(2023/10/11)
Early Works’ installation video
クリストのEarly Worksの展示ビデオ!
何度も投稿していますが済みません。
ロンドン、スピタルフィールズの歴史的保存地区内に位置する4 Princelet Street。1723年に竣工したジョージアン様式の邸宅。部屋の様子をビデオで見るとだいぶ傷んでいる(木材の傷み、ペンキの剥がれ)ことや、ずれている箇所(床と壁、天井と壁)があることなどに気付く。
展示物が梱包なので、かつて移民家族が住み繋いできた家という事実に照らし合わせると、作品というよりも誰かが引っ越してきたばかりの昔の光景のようにも思える。扉が半分開いた物入れの中に小さな梱包が入っているのだけど、鷲掴みにされるなあ。
306号室は一人の人が借りていた部屋だが、建物的には何人もの人が歴史のあるアパートの各部屋に住み繋いで部屋を生きられたものにしてきたという意味合いでは、306でもやれそうな気もする。が、部屋を空っぽにした方がいいんだろうなあ(これが難しい)。
(2023/10/12)
James and Karla Murray: STORE FRONT
古い床屋の店先。BARBER SHOPのPがずれている。
撮影したのはジェームズ&カーラ・マレイ。彼らは建築・インテリア写真家、ビデオグラファー。ニューヨークの古い店構えを写真で保存している。2008年に『Store Front』が、2015年には『Store Front II』が出版された。
親戚が美容院を営んでいて子どもの頃によく行っていた。そんなこともあり元美容室の306号室にも興味があるのだろう。だから、この写真を見た時に頭から離れなくなった。
ちなみにSTORE FRONTの店舗の80%以上はすでになくなっており、2冊目の写真集の店舗の半数近くも消えたという。
だよね。ウチの近所にも306号室同様に丸い鏡が3つある床屋があった。1年前に廃業し今は集合住宅になっている。私も写真で残しておきたいと思ったけど実行しなかった。今更後悔してはいないけど、ちょっとした思いつきがあったら、それを転がした方がいいんだなと実感。
(2023/10/13)
松井祐生(関川卓哉):
Etiquette / Excavation / Affection (倫理/潜在熱源/草迷宮)
東京銀座の奥野ビル306号室にて映像インスタレーションの展示を10/17まで開催!
2023年10月15日〜10月17日
15:00〜20:00
一言で言って混沌です。映像と画像の混沌、映像と映像の混沌、インスタレーションの混沌。
全部は見えないかもしれないけど、映像を浴びて感じる展示になっています。306号室の中に設置された温室に入って映像を浴びるというのは、なかなかできない体験です!
(2023/10/14)
Danielle McGurran
一昨日の投稿、写真でNYCの古い店構えを保存しているジェームズ&カーラ・マレイ。PrintMagが彼らを紹介した理由が素敵。以前取材した作家から自分がインスパイアされたのがマレイ夫妻の写真集STORE FRONTだと教えてくれたから。
その作家がダニエル・マクガラン(インスタアカウント:cityfolkstudio)。彼もNYCの過ぎ去りし時代を保存した作品を作っている。ミニチュアで!
彼がSTORE FRONTに出会い、点心の店の写真に釘付けになり、自分もこの店を絶対に作ろうと思い、実行。それが以下の写真。そこから今に繋がった。
なぜ惹かれるのか?それは昔のものはストーリーがあるから、と言う。
確かに、町中華や町の喫茶店はチェーン店には出せない独特な雰囲気がある。そういう店がなくなると、壁には自分家の犬のカレンダーが貼ってあったとか、記憶の中で反芻することがある。その反芻を作品に込めるというのはなんて素敵なことなんだろう。(2023/10/15)
※この記事は、以下のThreadsで毎日投稿したものを一週間分まとめたものです。
https://www.threads.net/@tnomura