Harmony Korine: AGGRESSIVE DR1FTER
映画監督ハーモニー・コリンのペインティング初個展
赤外線カメラで撮った新作実験映画「Aggro Dr1ft」から引用した絵画作品。
以下の対談を読むと、映画も見てみたくなる。IMDbポイントが5.9と低く、登場人物も二人なので、駄作なのか早すぎる傑作なのか?画像なのをペインティングの作品にするというのは、やはり絵画の方が売れるのだろうか?
(以下、対談の抜粋)
2Dの普通の写真ベースの映画ではなく、ビデオゲームの中にいるようなルックを求めた。
撮影監督が実験を始めた赤外線カメラが、上述のルックがあり没入感があった。
熱がベースのカメラなので、温度を視覚化している。
ペインティングでは、赤外線やエネルギーのアイデアを再現し、押し出したかった。
色彩が強調されているが線が軽視されているから個々の特徴が後退して幽霊のように見える。終末後の人間の姿の代用品。
https://www.hauserwirth.com/hauser-wirth-exhibitions/41954-harmony-korine/
(2023/9/18)
Christo: Early Works
これ、赤瀬川原平かと思ってしまった。
クリストが荷物も梱包していたなど知らなかった。これが一つ目の発見。
もう一つの発見は、展覧会はガゴシアンが開催するものの、自社のギャラリーではなくオフサイト展示になっていること。ガゴシアン・オープンシリーズの第一弾。
ページでは、ロンドンの会場4 Princelet Streetの家が移民家族の家であった歴史と呼応している、つまり、梱包作品は個人の所有物の保守を暗示し、作家がスターリン時代のブルガリアからプラハに逃れ、ウィーン、ジュネーブ、パリ、ニューヨークへと移動した政治的難民としての経験が、彼を永遠の放浪者、つまり彼自身が言うところの「異邦人」として定義している、と説明している。
■ガゴシアンのページ
https://gagosian.com/exhibitions/2023/christo-early-works-curated-by-elena-geuna/
(2023/9/19)
Isa Genzken: 75/75
イザ・ゲンツケンの75歳の誕生日に合わせて75点の彫刻作品を展示する展覧会がベルリンの新ナショナルギャラリーで11/27(彼女の誕生日!)まで開催している。
75点の作品は、1970年代から現在に至るまでの彼女の作品を網羅しているらしい。
屋外や館内でも外が見えるような開放的な空間に設営されていて、いいなあ。
展覧会をまとめた以下のビデオの中で(後半?)、人がするあらゆることは一種のセルフポートレイトだと思う、と語っていて、妙に納得。 (2023/9/20)
クリストとジャンヌ=クロードによる《Arc de Triomphe, Wrapped(包まれた凱旋門)》の素材が、2024年パリ・オリンピックのテントに!
昨年、21_21の展示で目にしたときに、この布欲しいなと思い、行方が気になっていたのですが、こういう使われ方もあるのですね。
https://artnewsjapan.com/article/1613
(2023/9/21)
The Mastaba
昨日の投稿でシェアした記事の最後に、以下の記載が。
『クリストとジャンヌ=クロードのスタジオは、現在、1977年に構想されたイスラム建築をモチーフにした作品《The Mastaba》を制作中で、アブダビで公開されることになっている。完成次第、この作品は体積で世界最大の現代彫刻になると予想されている。』
気になって彼らのサイト見たら、びっくり。彼らの唯一の常設!の大型パブリックアート作品らしい。
41万個の色とりどりのドラム缶(多分)でカラフルなモザイクを作り、イスラム建築と呼応させ、高さ150m、垂直の壁の長さ300m、傾斜した壁の幅225mとなる。サイトには77年当時のマスタバのドローイング、79年〜82年に二人が砂漠を歩いて実現可能な場所を探している写真(これ、21_21で見たかな?)、縮尺図、縮尺模型を置いている写真などある。
存命中に計画されていたとはいえ、計画通り続行されるというのは本当に凄い。
https://christojeanneclaude.net/artworks/the-mastaba/
(2023/9/22)
Shadow Over Shadow at K18
奥野ビル306号室のような部屋がケルンに!?いや、ヨーロッパの方が普通にあるだろうとは思うのですが、既視感が半端ない。
古めかしさが306号室みたい。同じ匂いがしそう。
写真は2022年のカッセルダミーアウォード1st Prize受賞者、Vitor Casemiroのフォトブックで、1930-1960年代のアメリカのフィルムノワール映画から拝借したものらしい。
それに合わせたインスタレーショが9/22-24にあるらしい。
ああ気になる。ケルンのK18というところみたい。丸い鏡もある。。
(2023/9/23)
The London Mastaba
クリストとジャンヌ=クロードのThe Mastabaがどうにも気になり検索したら、2018年のThe London Mastabaがあった。
こちらもドラム缶でできた彫刻作品。サーペンタイン・レイクに浮かべられた高密度ポリエチレン(HDPE)製プラットフォームの上に7,506個のドラム缶を水平に積みあげたもので、高さ20m幅30m長さ40m、総重量は600トン。以下のサイトをみると設営というよりも建設であることが伺える。船も浮くので、ドラム缶の塊も浮くのだろうか。アブダビに作られるのものの方が高さで7.5倍大きい(高さ150m)。
https://www.axismag.jp/posts/2018/07/96576.html
(2023/9/24)
※この記事は、以下のThreadsで毎日投稿したものを一週間分まとめたものです。
https://www.threads.net/@tnomura