Jamel Shabazz
写真集JAMEL SHABAZZ: ALBUMSがいい。ジャメル・シャバズが約40年間にNYの路上で撮った人々だが、それだけではない。80〜90年代、彼は… 路上で被写体になりそうな人やグループに名刺を片手に声をかけ、躊躇する人には自分のアルバムを見せ信頼させ撮影。に加え、1時間仕上げのDPE屋でフィルムを2枚ずつプリントし、撮影場所に戻って被写体を探して写真のプリントを渡した。アルバムというのは彼の個人アルバムで、場所やスタイル、ポーズなど彼がキュレーションしたカテゴリーに従って並べられたり分冊になっていた。さて、この本。ページには路上の写真じゃなくて、アルバムを撮影した写真が印刷されている(下の写真がそう)。写真が入ったアルバムが。それとわかるように余白がとられていて。アルバムを開いてページの束がちょっとずつずれて見えたり。物として本はこうあって欲しい。展覧会ではアルバム自体も展示。
https://www.gordonparksfoundation.org/exhibitions/gordon-parks-foundation-gallery/jamel-shabazz-albums
ブルックリンミュージアムでも同じ時期に展示がある。屋外広場での展示というのもこれまたいい。
https://www.brooklynmuseum.org/exhibitions/jamel_shabazz
(2023.8.28)
Gertrud Goldschmidt
グッゲンハイム美術館で9/10まで開催している展覧会、Gego: Measuring Infinity。作家のゲーゴ(ゲルトルート・ゴールドシュミット)の生涯に驚いた。ドイツに生まれ大学で建築と工学を学ぶが、ナチの迫害を逃れベネズエラに移住。言葉も知らなかったが、建築のキャリアを続け永住。1950年代から芸術活動を開始。線の無限の可能性を探求し、平面や立体作品を制作。ビデオでは彼女の没後に財団を管理するゲーゴの息子と娘が回顧する場面やベネズエラのインタビューに答える場面もある(なぜ芸術活動を?と聞かれ、遊び[playingの字幕]と答えている)。有名な作品「Reticulárea」の1969年のインスタレーション風景では子どもたちが床に寝そべって、立体的な星座を見る様子が収められている。(2023.8.29)
Sarah Sze
昨日はGEGOの展覧会について書きましたが、やはりグッゲンハイム美術館で9/10まで開催中のSarah Sze: Timelapse。こちらも惹かれるなー。女性で作品が建築的にも見えるのはGEGOとも共通している気が。 映像は『イメージの川』と言い、それが美術館の外観をなぞっている様子が気持ちいい。(2023.8.30)
Liliane Lijn
昨日、国立新美術館で開催中のテート美術館展へ。リリアン・レインのLiquid Reflectionsが見ていて飽きなくて困った。直径106cmの円盤(というか巨大な蓋つきシャーレみたいで、中にドロドロした透明な液体?が入っている)が水平が保たれない感じで回転していて、その上に透明な大小のボールが2つ乗っていて、くっついたり離れたりするが、円盤から落ちない。法則を見つけようとするがよくわからない。だけど、きっと106cmの宇宙になっていると思われる。
テート美術館の作品ページとアーティストインタビュービデオを貼っておく。ビデオでは他の作品も紹介されていて、回転するコーンもいい。
■Liquid Reflections作品ページ
https://www.tate.org.uk/art/artworks/lijn-liquid-reflections-t01828
■アーティストインタビュー
https://www.tate.org.uk/art/artists/liliane-lijn-1511/introducing-liliane-lijn
(2023.8.31)
Ja’Tovia Gary
MoMAのインスタを見てたら、ニーナ・シモンの顔が見えたので気になってみてみたのが、これ。 THE GIVERNY SUITEは、ニューヨークのハーレムとフランスのジヴェルニーにあるクロード・モネの庭園で撮影。黒人女性の安全と身体の自律性を提唱する映画詩とのこと。作家のサイトでも見てみたのですが、どうも気になってしまった。作家のジャトヴィア・ゲイリー曰く「作品の根底にあるのは癒し」「アートを作ることは、痛みやトラウマを、美しく、有用で、機能的で、教訓的なものに変換する変容のプロセスなのです」なお、UNIQLO NYC Nightsというプログラムがあるらしく、毎月金曜は夜8時まで開館延長して、ニューヨーク市民は夕方4時〜夜8時までは無料で見られるらしい。
https://www.moma.org/calendar/galleries/5624
(2023.9.1)
A WORLD IN COMMON:CONTEMPORARY AFRICAN PHOTOGRAPHY
TATE MODERNで開催中のA WORLD IN COMMON:CONTEMPORARY AFRICAN PHOTOGRAPHYでは36人もの多くのアーティストを扱っているのだけど、以下のVlogがわかりやすかった。写真だけではなく立体的なインスタレーションもあり写真展のイメージとはだいぶ異なる。一見ファミリーポートレイトでも、ステージドフォトだったり、死んだ母を演じたり、ゲイの人たちを撮ったり、かなり古いものだったり、とこちらの想像を超えている。(2023.9.2)
中谷芙二子
今日の日曜美術館は「天にささげる“霧” 霧の彫刻家・中谷芙二子」だった。霧の彫刻を体験した人の話も紹介されていて、これは早めに体験した方がいい気がした。中谷芙二子の霧の彫刻、今だと加賀市まで行かないと見られないのかと思ったら、品川にあるようだ。行ってみよう。
https://azabu-guide.tokyo/nakaya-fujiko-47662/
(2023.9.3)
※この記事は、以下のThreadsで毎日投稿したものを一週間分まとめたものです。
https://www.threads.net/@tnomura