Sonic Piは、Sam Aaronが開発している Live Coding 環境です。
Rubyを基本としたテキスト入力機能にビジュアルな要素とログ表示などを備えたIDE環境とSuperColliderというサウンド生成プログラムを利用したリアルタイムに音を生成するシステムです。
発音させる方法として、テキストエディタ上でコードを打ち込み、実行指示をするとその場で反映されたサウンドが発音される仕組みです。
Sonic Piは、OSX、windows、Linuxで動作するオープンソースアプリケーションで本体の他、SuperColliderを始めとする複数のプログラム・モジュールを組み合わせてシステム化しています。
現在のバージョンは3.1.0ですが、Sonic PiをパッケージからLinux Mintにインストールすると、旧バージョン(2.x.x)となっています。そこで今回は、2018年12月にリリースされたLinux Mint 19.1 “Tessa”にインストールする手順を紹介します。
なお、Linux Mint19はUbuntu18.04をベースにしているため、ここではUbuntu18.04でのビルド用スクリプトを使用した手順を示します。
この記事は、以前書いたインストール方法記事(以下)の改訂版です。
SonicPi3.1.0をLinux環境にソースからビルドした覚書
SonicPi 3.1.0のLinux Mint 19.1 tessa へのインストール手順
準備
zipをダウンロードしてもいいのですが、ビルド用のスクリプトがマージされたのが最近なので、ソースをダウンロードすることにします。
gitの取得
その前に、Linux Mint 19.1にはgitコマンドがないのでまずインストールします。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install git
githubからソースをダウンロード
ソースコードのダウンロード
ソースコードをダウンロードする場所を決めます。
なぜなら、その場所でビルドも行うことになるからです。
ソースコードをビルドすると、概ね以下のようなフォルダ構成になります。
/sp ←(仮にspを親フォルダとします。その配下のフォルダ構成が以下)
→sonic-pi ソースをダウンロードするフォルダ(gitが作るフォルダ)
→supercollider 以降は、ビルドスクリプトが作成するフォルダ(ソースコードなど)
→aubio
→osmid
→sc3-plugin
ビルドすると、ここにプログラムが作成されるので、sonicpiとわかる名前にするといいでしょう
ここではホームフォルダ直下にspとして作成します。
$ mkdir ~/sp
githubからソースコード取得
$ cd ~/sp $ git clone https://github.com/samaaron/sonic-pi.git
最新版のビルドスクリプトがマージされてるものにチェックアウトする
引用元:https://github.com/samaaron/sonic-pi/pull/1974
$ cd sonic-pi $ git checkout 6d3e2dd
ビルドする
ここでは、パッケージのインストールやソースコードのダウンロードを行っているのでネットワーク環境は必須
$ cd app/gui/qt/ $ ./build-ubuntu-18-04
ビルドが終了したら、起動のための準備をする。
$ sudo apt-get install qjackctl # qjackctlのインストール $ pasuspender -- qjackctl # jack の起動
パネル上でスタートさせてからsonic-piを実行
~/sp/sonic-pi/run-debian-appを実行すると起動する。
引用元:
Linux Mintオフィシャルサイト
https://linuxmint.com
SonicPiオフィシャルサイト
https://sonic-pi.net
ソースコード
https://github.com/samaaron/sonic-pi/
最近は、これで練習しています。
(野村秀樹)