ギャラリーのサイトを見て、これは行かなくてはという思いに駆られて行ってきました。
白い紙を撮影した様々なカット。
68丁目の作家のアパートの部屋で紙と光と陰を撮影した写真家の最新作。
同じ室内で紙と光だけでこんなに色々撮れるものなのかと単純に驚きました。
黒が強いものは光沢感があって印画紙というよりもダゲレオタイプのように見えました。
作品だけではなくてインストールも凝っていて、壁一面にほぼ4枚の額が設置されているのですが、2つ目か3つ目の額だけ大きくて(そうではない場合もありましたが)、その強弱を味わいながら見ていました。向かい合った額が同様の設置だったり、背中合わせの壁の設置が同様だったり。もしかしたら作品の配置順もなにか決め事があるのかもしれません(5/27のトークショーで伺いたいところだけど、他の用事が…)。
30分の同じくアパートの部屋の光と影を撮った映像作品も上映されていて、これがずーっと見ていたいと思うものでした。
というか、ずーっと見ていた記憶が蘇ったのです。
小一の時は病気がちだったので、学校を休んで寝ていることが多かった。社宅アパートの白い天井に光と影が追いかけっこするのを眺めることしかできなかったあの日の記憶が。
上田義彦さんが主宰するギャラリー916。
湾岸エリアの倉庫の6階にあり、天井高などさすが倉庫ならではなのだけど、建物老朽化のために?残念ながら5月20日で閉廊だそうです。
以下のギャラリーサイトの、作品や展示の様子はもとより、清水穣さん、上田義彦さんのテキストも必見です。
http://gallery916.com/exhibition/68thstreet/
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