日記

初めて肺炎になった時に肺炎だと気付ける人はいないと思う

「俺、肺炎かな」、昨年12月27日に他界した羽田雄一郎参議院議員の最後の言葉。PCR検査の予約をした医療機関に向かう途中、こう言い残して意識を無くしたとのこと。ニュースで知って改めて気づいたのは、肺炎にかかったことのない人は肺炎になってもそれが肺炎だとは気づかないだろう、ということ。私がそうでした。

新型コロナ感染で呼吸器の急変で亡くなる方の話をいくつか聞くと、呼吸器疾患を持つ私だから気になって記憶に残るのかもしれませんが、肺炎がこんな感じというのを書いておこうかなと思った次第。

肺炎の前にぜんそくに気づいてなかった

ぜんそく、肺炎になったのは2004年の1月。その前の年から、就寝中に突然呼吸が苦しくて起きてしまうというようなぜんそく症状はあったものの、たまに起きる程度だったので、この症状で診てもらうことはなく、これがぜんそく症状だとも当時は気づいていませんでした。

そんな中、2003年の暮れに風邪をひき、年明けまで長引いた頃にかなり咳き込むようになり、数日仕事を休んだ後に熱も下がったから今日は出かけようと思ったある日のことでした。仕事に行く前に寄った耳鼻科で「ぜんそくになってるかもしれない」というようなことを言われ、その後仕事場に着くや否や「絶対おかしいから早く帰った方がいい」と言われて早退。仕事場を出て駅まで10分もかからない程度なのに全然たどり着けない、少し歩くと咳き込むような状態。

肺炎の進行

なんとか家にたどり着き椅子に座ったら、こんどは何もできない状態。だるすぎて動けないんですよ。朝はもっと普通に動けていたのに5時間くらいでこんなに具合が悪くなることがあるのだろうか、出かけたせいかもしれない、もう少し休んだら回復するかもしれない、だって熱は下がったんだから、など考えているうちに何時間か経ち、夫が帰宅。こちらの状況に気づかないので、そんなにひどくはないのだろうと私も思い込もうとしたり(正常バイアスですよね)。この時、呼吸は、吸えるけど吐けない感じで(言い換えれば、呼吸が浅い)、それがどういうことなのかがわかりませんでした。

夫に夕食を作ってもらう間、少し横になり、熱を測ったら38度超えで、ようやく病院に行かないとダメだと気づいて、タクシーで大学病院の救急に。この日は風が強くてタクシーに乗るまでに強風が顔に当たるとあまりにも息苦しくて、「息ができない、苦しい」と思わず口走ってました。また急いで乗りたくてもヨチヨチ歩きしかできませんでした。

病院にて

大学病院に着いたのが21時頃。何人か待ってから診てもらい、パルスオキシメーターで血中酸素濃度を測ったら85。前記事にも書きましたが、100点満点の85点と考えるとそんなに悪い数字ではないと思うけど、正常値が96以上と考えると85はよくないわけです。点滴治療(ぜんそく発作のためのステロイド剤?)を受けて、当直医から「これで楽になると思う」と言われたものの、個人的には全く楽にならずでした。その間、呼吸器内科医と連絡をとり続けていて、確か0時過ぎに専門医を呼ばざるを得ない状況ということで、諸々検査をして最終的に入院することに。入院病棟に運ばれた時には3時を回っていました。当時のこと(夜中に呼び出されてだんだん増え続ける専門医の方々の様子)を思い出すと、今でも、本当に申し訳ありませんでしたという気持ちになります。

入院中は、点滴(24時間点滴が2〜3日だったか、その後数時間の点滴と少なくなり)、鼻からの酸素吸入(これで大分楽になった)、投薬。点滴が外れてから吸入薬の治療。

また、退院後も、発作を予防するための吸入ステロイド薬を使い続けています(私の場合はアストラゼネカのシムビコート)。ぜんそく用のものはこれだけですね。

呼吸器の状態を知るために日常的に行うこと

入院中に自分で呼吸器の状態を知るためにと渡されたのがピークフローメーター(上記画像)。肺機能の指標の一つのピークフロー(最大呼気流量)を測定する器具で、力一杯息を吐き出したときの息の強さを測るもの(肺活量は、息を最大限吸い込んだ後に肺から吐き出せる空気量なので、ピークフローとは異なります)。

これを毎日朝晩に測って自分の呼吸器の状態を知っておくことを推奨されました。ピークフローの値、体温、呼吸器の状態(ぜいぜいするなど)を書き留めるためのぜんそく日記も薦められました。言ってみれば、高血圧に気をつけたい人が血圧手帳をつけるようなものかもしれません。

なお、ピークフローの標準予測値は男女別に年齢別x身長別で標準値の目安があって、私の入院時の場合(40歳程度、150-160cm)だと460〜480が標準(個人差はあると思いますが)。入院当初はぜんぜん力一杯吐き出せませんでしたが、退院後一番よい時で550くらいでした。その頃から10年以上経った今だと、良くて520くらい。今は毎日は測っていませんが、それでも平常時で500。

前の記事「新型コロナウィルスと私の日常 ー保険診療でPCR検査受けましたー」で軽いぜんそく発作になったと書きましたが、この時もなぜ発作に気付けたかと言えば、ピークフローを測ったら450と平常時の90%程度だったためでした。ちなみに、この時クリニックでパルスオキシメーターで測った血中酸素濃度は99%なので、日常使っている人であればですが、ピークフローの値の方が個人的なレベルで気付けるのかと思います。

私が持っている写真のものは、英国クレメント・クラーク社のミニライト・ピークフローメーター。アマゾンで検索したら同じものが4300円くらいでした。

参考までに、アストラゼネカのぜんそく総合サイトわかりやすいです。ぜんそく日記やピークフローメーターについても記載ありました。
https://www.naruhodo-zensoku.com/index.html