あいちトリエンナーレ2016/岡崎エリア/岡崎表屋(シュレヤス・カルレ)

元ガソリンスタンドのオフィス建物の表屋、1階部分は現在もオフィスとして使われており、オフィス入り口には、トリエンナーレの入り口はあちらです、の張り紙が。建物の2、3階を使って、自作のオブジェと元々あった家具や小物などで構成したインスタレーション。どれが作品で、どれが小物なのかわからなくなるところがポイントです。つまり、美術館のようなニュートラルな空間だと置いてあるものが展示物とわかりますが、住居兼仕事場のような部屋でしかも家具がそのまま置いてあるような有機的な空間だと目に入る全てが意図的なモノにみえてしまい、何もかも疑ってかかりたくなりました。日曜美術館でトリエンナーレの紹介の回で放送された一コマを思い出してしまいました(キッチンの壁掛け収納に設置されているワイヤー小物入れを見て、ナビゲーターの方が「これは作品ですよね」と聞いたら、「元々あったモノです」との答え)。2つのコップを置き、壁掛け収納の穴の高さまで水を入れるなど、言い変えれば、場に介入しようという表明ですが、そういうのがいいなあと思いました。
http://aichitriennale.jp/artist/shreyaskarle.html
キッチンに置いてあった小物や作品をまとめてコラージュしました